オリンピックや国際スポーツ大会で、台湾の選手が登場するたびに耳にするチャイニーズタイペイという呼称。

なぜ台湾とシンプルに呼ばれないのか、不思議に思ったことはありませんか?

その裏には、冷戦後の国際政治を揺るがした複雑な歴史と、両岸関係の微妙なバランスがあるんですよ。

もしかすると、スポーツのニュースを見る目が変わるかもしれません。

今回は、この名称に隠された真相を紐解いていきます。

知られざる歴史的背景や、台湾の人々の複雑な感情に迫りますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

台湾をチャイニーズタイペイと呼ぶ理由は?

国際スポーツ大会で台湾がチャイニーズタイペイと呼ばれるのは、中国(中華人民共和国)と台湾(中華民国)の政治的対立を回避するための、苦肉の策とも言える妥協案なんです。

1949年の中国内戦後、大陸には中華人民共和国が成立し、国民党政府は台湾に拠点を移しました。

以降、両者が

「自分こそが正統な中国である」

と主張する、いわゆる二つの中国問題が長らく続いてきました!

二つの中国問題のイメージ画像

国際オリンピック委員会(IOC)では当初、中華民国が中国代表として参加していました。

しかし、1971年の国連アルバニア決議によって中華人民共和国が中国の代表権を獲得します。

そうすると台湾は多くの国際機関から排除され、外交的に孤立してしまったんです!

1976年のモントリオール五輪では、カナダ政府が中華民国の名義を認めないで、台湾がボイコットするという事態にまで発展しました‼️

このままでは台湾の選手が国際舞台から姿を消してしまう、そんな危機的な状況だったんです。

1976年のモントリオール五輪の画像1976年のモントリオール五輪の画像 wikipediaより

私はその頃生まれていませんが、親や祖母に聞いたところ、当時はとても大きなインパクトがあるニュースだったみたいですよ!

日本から出ていないので、今回のように調べてみないとあまり分かりませんが、世の中ではいろいろな国があって、様々な問題を抱えているんですね🧐

 

チャイニーズタイペイと歴史の真相に迫る!

この危機を打開するために、1979年10月に日本の名古屋で開催されたIOC執行委員会で「名古屋決議」が成立しました。

中華人民共和国を中国代表として復帰させ、台湾は「Chinese Taipei(チャイニーズタイペイ)」という名称で参加することが決まったんです。

この名称は、1981年3月のローザンヌ協定で正式に合意され、1984年のロサンゼルス五輪から適用されました。

サルくん
サルくん
どちらの国も出場できるようになったことは良かったね👌

Chineseという表現は、意図的に曖昧に作られているんですよ😅

文化的な意味(中華文化)と政治的な意味(中国の)の両方に解釈できるようになっているんです。

中国側は「中国台北」と訳して「中国の一部」と主張し、台湾側は「中華台北」と訳して「中華民国の台北」と解釈します。

この曖昧さこそが、両者の面子を保つための、ギリギリの妥協点だったと言えるでしょう‼️

曖昧のイメージ画像

実際のIOCの公式記録によれば、台湾は国旗・国歌の使用を禁止され、独自の「チャイニーズタイペイオリンピック委員会旗」と「会歌(かいか)」を使用することになっています。

「台湾」という呼称が使えないのは、中国の「一つの中国原則」に反し、台湾独立を認める行為とみなされるためです。

また、当時の中華民国政府も台湾という名称を嫌い、「中華民国=中国全土の正統政府」という建前を守ろうとしたため、結果的に中間的な名称が採用されたという背景もあるんです。

2020年代の現在もこの状況は変わっていません。

だから今でも、オリンピックやWBCなど主要な国際大会で「チャイニーズタイペイ」という名称が使われているんです‼️

出場はできるけども、名前の問題が残ったままなんだね💦
チビザルくん
チビザルくん

中国は、まだ台湾の独立を認めたくないんですね😢

独立国ってなると、他にも問題がたくさん出てきますもんね。

今回の記事は、リサーチすればするほど複雑な問題なんだと分かりました😣

  • 名古屋決議で名称が決定。
  • ローザンヌ協定で正式合意。
  • 名称は意図的に曖昧に。
  • 国旗・国歌の使用は禁止。

チャイニーズタイペイに対する台湾人の本音!

台湾国内でのこの名称に対する感情は、非常に複雑みたいです。

2021年の台湾世論基金会の調査によると、約65%の台湾人が「台湾」という名称で国際大会に参加することを望んでいます。

しかし、約58%が「チャイニーズタイペイ」でも国際舞台に参加できるなら受け入れると回答しており、不満を持ちつつも現実的な妥協として受け入れている様子がうかがえます。

サルくん
サルくん
選手のことを思えば、妥協してでも出場したい気持ちの方が強いよね‼️

特に若い世代では、2018年に「台湾正名運動」として、東京五輪での名称変更を求める住民投票が行われました。

しかし、賛成42.3%に対し反対57.7%で否決されたんです(中央選挙委員会発表)。

これは名称変更がIOCとの合意を破り、国際大会からの排除リスクを高めるとの懸念が背景にあると考えられます。

国際大会からの排除リスクを高めるイメージ図解画像

また、台湾のメディアでは、緑営(民進党支持層)は「台湾隊」と呼び、青営(国民党支持層)は「中華隊」と呼ぶ傾向があり、国内でも意見が分かれている状況です!

チャイニーズタイペイという名称は、単なる呼称以上の意味を持っていることがお分かりいただけたでしょうか。

実はこの名称が生まれた背景には、冷戦期の国際政治の駆け引きだけでなく、台湾内部のアイデンティティの分裂も関係しています。

台湾内部でも、意見が割れている現状もあるんだね🥺
チビザルくん
チビザルくん

台湾では「中華民国」としての歴史的正統性を重視する層と、「台湾」としての独自性を主張する層が対立しており、名称問題はこの国内対立の縮図とも言えますね。

また、IOCが現状維持を重視する理由は、過去に政治的対立で大会が混乱した歴史(1976年モントリオール五輪でのボイコット)を繰り返したくないという強い意志があるからなんです。

ちなみに、台湾選手が金メダルを獲得しても国歌の代わりに流れる「会歌(かいか)」。

実は1983年に作曲された「中華民国国旗歌」のメロディをアレンジしたもので、台湾の歴史を密かに反映しています。

元々は同じ文化圏で生活していた人たちですからねぇ…

政治的な問題が大きく絡んでいるんでしょうけど、二つの中国問題はなんとも言えない気持ちになってしまいます(´ω`)

次回から国際大会を観戦するたびに、問題を加味して中国と台湾を意識的にみちゃいそうです笑